研ぎ

刃物のメンテナンスには切っても切れぬ関係の研ぎ。
ここでは実用的研ぎ方から刃文の浮き出し方までを紹介する。
なお、刃文については誤解があるようなのでそこら辺も説明する。


実用的な研ぎ方
いわゆる『切れる』研ぎ方がこの方法。
研ぎの最終番目は約800〜1000番(キング砥石では。他は知らないw)がよく切れる範囲。これ以上の番目になると切れるというよりは鋭い感じになる。
万能包丁であれば、峰から1cmのところに十円玉が3枚入るくらいの角度が目安。
その角度を維持しながら丸研ぎにならないように研ぐ。
ナイフには専用の研ぎ器があるようなのでそちらで紹介している方法を行ってもらいたい。

砥石には天然と合成のものがあるが、天然は全体的に軟らかくへたくそに研ぐとどんどん砥石が削れてしまう。
力を入れずに撫でる様に研ぐのがよい。合成はガシガシ研いでおけ。安いしね。


刃文の浮き出し方
間違って解釈している輩がいるようなので、まず刃文とは何か?それの説明から入る。

刃文とは異なる金属同士が繋がっている鍛接面とは違い、刃文は焼入れ時に発生する結晶構造の違いによって現れる模様である。

鍛接面の模様だったらダマスカスが有名であるが、あれは酸性のエッチング液で腐食差を出して模様としているので刃文とは違う。
刃文は研ぎの時に砥石での傷付き具合が硬軟の差で違う事によって浮き出す模様である。
刃文とはそういうものだと解釈してほしい。

で刃文の出し方は次の通り。やはり経験がものを言うらしい。コピペ。

刃文を出す為には、堅い砥石(金剛砥とかセラミック砥)は使っては駄目。
柔らかい砥石で、砥汁の上で滑らすように研ぐ

という感じらしい。
実際漏れは刃文つけたことはあるけれど、うっすらとわかるくらいで日本刀のようなくっきりとした刃文は出てこなかった。
なお、土置きによって刃文はいろいろ変えられる。好きな模様を描いたらいいさね。

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