切削

鍛造の後やストック&リムーバル方式で刃物を作成する時に必要な切削加工。
ここではその切削についてのコツと注意点などを説明する。

必要な道具

金工鑢(根元の方に壷のようなマークがあったら大体当たり)、バイス(出来れば大型の物。机にボルトを通すような厳ついものがよい)、サンドペーパー(耐水・布など、丈夫な物がオススメ) 方眼紙(作りたい刃物の形状がすっぽり入るくらいの大きさの物。お勧めはA3)など。

方眼紙はストック&リムーバル方式で作る時には初心者にうってつけ。
自分で作りたい形状の刃物をまず方眼紙に書き出し、それを切り抜いて鋼材に貼り付け、削る。簡単且つ確実だと思う。

切削の基本

ほとんどの外形を作る鍛造の場合は特に問題は無いはず。
ストック&リムーバル方式で刃物を作る時はとにかく削る。嫌と言うほど削る時もあるので、基本は根気が必要。

まず外形を切り出すと時にはボール盤で穴を開けてから金鋸で切り出す。
直接金鋸で切り出してもいいけど、近所の迷惑になるときには控えた方がいい。穴を開けてから切り出したほうが簡単に切れて騒音があまり発生しない。

デコボコした所の荒削りはグラインダでやり、あとは金工鑢でゴリゴリ削るのがベター。
コツは、グラインダは少し当てただけでも削れ過ぎてしまうし、過熱させることもあるので十分注意する事。
鑢は早く動かすのではなく削れる様に削る事。その感覚は自分で覚えてちょうだいな。
鑢で型紙の通りに削り出したら後は型紙をはがす。ナイフのベベル幅も書いてあるときはそのままにする。

そしてボール盤で穴あけをする時などの工作機械全般に言えることだが、手袋はしない事。巻き込まれて怪我をしたり深刻な後遺症を残す事もある。
ベンチグラインダは作業前に砥石を軽くハンマ叩いてカーンとよい音がしたら大丈夫。鈍く響かない音がしたら絶対にスイッチを入れない。砥石が割れて破片が飛んできて死ぬことも。
ディスクグラインダは砥石をよく確認し、割れや亀裂があったら交換する事。材料に噛み込んだら即座にスイッチを切るかコンセントを抜くように。
ベルトグラインダはよくわからない。だれか説明して欲しい。

根性・根気とやる気があれば板バネから刀を削りだす事も可能。
あとはマスクや防塵めがね、前掛け、つなぎなどを装備すれば万全かと思う。


TOPへ/戻る/次へ